『進化を続ける検索エンジン』に対応することが重要

過去...

上位表示を狙うキーワードをページ内で列記するだけで上位表示ができた時代がありました。

「ケーキ」で上位表示したいなら、ページ内で「ケーキケーキケーキ...」と連続で記述するだけで上位表示できた時代がありました。

極端な例ですが、サイトテーマが「ケーキ」であっても、「和菓子和菓子和菓子…」と列記すれば「和菓子」で上位表示ができたほどです。

ですが、そんな安易なSEO対策にもGoogle検索エンジンは対応し、キーワードの列記では上位表示できなくなるようにバージョンアップしました。

その次に...

「他サイトからリンクを受けるページは評価の高いページである」という考え方から、闇雲にリンクを集めたホームページが上位表示を占めることになりました。

これにより、リンク本来の役割を果たさない上位表示を達成するためだけに集められたリンクが増えることになり、またしても、閲覧者からの評価を置き去りにしたSEO対策が横行することになりました。

この時、闇雲にリンクを集めて上位表示を達成したホームページにはGoolge検索エンジンからペナルティーが発動されました。

その後...

SEO対策の主役はコンテンツファーストに移りました。

「Contents is King」の考えの元、情報量の多いページが上位表示を達成するようになり、社内スタッフ総出でコンテンツを生み出すサイトが増え、大量ページを保有するビッグサイトが上位表示を占めるようになりました。

ですが、これもまた内容の薄いページが蔓延することになり、検索ユーザーに不満を持たれる結果となりました。

現在では...

閲覧者の評価が重視される時代になっています。

コンテンツにもリンクにも価値が求められる時代になり、閲覧者が必要としないコンテンツやリンクにはSEO効果が期待できない時代になっています。

この閲覧者の評価をメインSEOに据えたことに拍車を掛けたのはAIの導入が大きく影響しています。

世界最高峰のAIの導入により「コンテンツファースト」から「ユーザーファースト」に移り、検索ユーザーの環境ごとに検索結果を変えるなど、様々なユーザーファーストを実施しています。

その後も、検索エンジンはバージョンアップを繰り返し、コンテンツにもリンクにも「質・存在価値」が求められる時代になりました。

コンテンツ評価はE-A-T『専門性、権威性、信頼性』を重視する

現在、クローラーによって収集された世界中のホームページやコンテンツの量は飽和状態に至っています。

そのため、検索エンジンではコンテンツ評価の合格ラインを上げて、厳しくページを評価するようになっています。

そして、現在のコンテンツに求められる合格ラインは「専門性、権威性、信頼性」です。

掲載されるコンテンツには、深く掘り下げられた詳しいコンテンツであること、そして、それらコンテンツに権威性と裏付けのある信頼性が求められています。

コンテンツを掲載するだけでなく、そのコンテンツに責任を持ち、閲覧者を正しい方向に導くことができるコンテンツである必要があります。

これからのSEO対策には、コンテンツの責任者・著者(Author)がポイントになることが予想されます。

今のうちに、コンテンツ評価の底上げを行い、コンテンツの著者としての評価を高めることが必要になるでしょう。

被リンク評価では『関連性、必要性』を重視する

Y現在もSEO対策において、コンテンツ評価が検索順位決定の最も大きな要因であることに変わりはありません。

ですが、過去にペナルティを多く誘発することになってしまった被リンクも、自然に集まるリンクには大きなSEO効果が期待できることを理解しておく必要があります。

「さらに詳しい情報が知りたいとき」、「探していた商品を購入したいとき」など、リンクには関連するページに誘導するという大切な役割があります。

このリンク本来の役割を果たすことができない、闇雲に集められたリンクを多く保有するホームページにペナルティーが与えられるものであり、閲覧者に必要とされているリンクには現在も大きなSEO効果が期待できます。

むしろ、ライバルサイトの多いSEOワードほどリンク対策は必要になります。

他サイトからの評価としてSEO効果をもたらすリンクは、上位表示に近づくほど評価をアピールする大切な要素になるのです。

その際、被リンク評価のポイントになるのが「関連性と必要性」です。

いずれも、閲覧者が必要とするリンクであるかが検索エンジンが評価する部分になります。

誰からもクリックされないリンクにSEO効果は期待できません。

今後、通用するのは『閲覧者の評価アップに繋がるSEO対策だけ』

Google検索エンジンは、どうやってコンテンツとリンクの『質』を評価しているのでしょう。

コンテンツ評価のポイント

コンテンツの質を評価する場合、Google検索エンジンでは、下記をポイントにコンテンツを評価しています。

など、
コンテンツが閲覧者から評価されることによって生まれる行動が、そのままコンテンツの評価となっています。

逆に、ページに訪問した後すぐに前のページに戻ってしまったり滞在時間が短いなど、閲覧者がコンテンツに満足していない様子からページの評価を下げてしまうこともあります。

被リンク評価のポイント

被リンクの質の評価では下記がポイントになります。

など、
閲覧者がリンクをクリックする可能性が高いと判断されるリンクに高いSEO効果が期待できます。

リンクで繋がっているページ同士の関連性が低く、誰からもクリックされないリンクにはSEO効果は期待できません。

そのようなリンクが増えてくるとペナルティーを誘発することになります。

この部分がリンクSEOの難しい部分になります。

必要とされていないコンテンツや、誰もクリックしないリンクにはSEO効果は期待できないということです。

時代は『ユーザーファースト&モバイルファースト』

そして、今後も重要になってくるのが「パーソナライズ」です。

検索エンジンにもAIが導入され、検索ユーザーの環境に合わせて検索結果を変える機能のバージョンアップが繰り返し行われています。

今後も、検索ユーザーごとに最適な検索結果を返す機能は強化されることが予想されています。

避けられない『ユーザーファースト志向』

近年のSEO対策において、検索順位決定の基本になっているのがコンテンツの評価です。掲載されているコンテンツが閲覧者から求められているコンテンツでなければ上位表示を達成することはできません。

その一環として、Google検索エンジンでも閲覧者が求めるコンテンツが検索環境によって異なることを考慮して検索結果を変えて表示しています。

例えば、普段閲覧するホームページや、検索する場所や時間帯など、検索ユーザーの環境によって検索結果をカスタマイズして表示しています 。

今後も、検索ユーザーの環境に合わせて検索結果を変える機能は強化されていくことが予想されており、サイト運営者側も、ユーザーファーストの考え方を念頭に置き、一つのテーマでも様々な角度から閲覧者の問題を解決できるコンテンツを用意する必要があります。

完全導入された『モバイルファースト』

2015年頃から、Googleではスマホで最適に表示するデザインを用意することを求めてきましたが、2018年より「モバイルファーストインデックスMFI」が検索結果の基本インデックスとして採用されるようになりました。

これにより、スマホで表示したホームページが評価の基本になり、スマホでの表示が閲覧者にとって満足させることができなければ上位表示は難しくなっています。

閲覧者の評価が検索順位を左右する

まとめ

今後もユーザーファーストの考え方は検索順位決定の重要ポイントになる事は変わりなく、検索ユーザーごとに検索結果を変えることはもちろん、検索順位決定の要因が閲覧者の評価による部分が大きくなることが予想されます。

今後は、キーワードが記述回数いや被リンクの数を意識するのではなく、閲覧者の状況や感情までも考慮したサイト運営が求められていくことでしょう。