Googleは、検索順位を決定するための要因として200以上の検索アルゴリズムを使用しています。
今回、その全てをリスト化しました。
Googleが存在すると明言しているアルゴリズムから、その存在を隠すもの、はたまた噂レベルのものまでを含めた完全リストです。
リストは、2009年にSearch Engine Journalで公開された情報を独自にアップデートしています。
Googleのアルゴリズムは非公開です。そのため100%信頼できるリストではありませんが、世界中のSEOの専門家がどのような要因を重視しているかを知ることは、あなたのSEO対策にきっと役立つはずです。
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》サイト構造
〉サイトの構造を最適化することは、上位表示を目指すために欠かせない要素です。
》サイトマップ
〉サイトの構造を最適化することは、上位表示を目指すために欠かせない要素です。
検索エンジンのためのサイトマップは、インデックスの促進やコンテンツ更新の通知といった基本的な役目をもっています。
》サイトのページ数
〉ページ数はオーソリティーに影響しません。ただし、質の高いコンテンツのページを増やすことは、もちろんプラスに働きます。
基本的に影響はありません。オーソリティは、ページ数やインデックス数で決定するものではありません。
》パンくずリスト
〉サイトの構造を最適化することは、上位表示を目指すために欠かせない要素です。
パンくずリストは、ユーザーに優しいサイト作りに貢献します。ランキング要因である可能性もあります。
》トラストランク
〉サイトの構造を最適化することは、上位表示を目指すために欠かせない要素です。
〉トラストランクという名称のアルゴリズムは存在しません。しかし、質の高いリンクを集めることでGoogleからのトラスト(信頼)を得ることは、ランキングに大きく影響します。
〉トラストランクやオーソリティランクといった具体的な名前をもつ要因はもっていません。
》サイトの更新
〉タイムリーな情報を提供することで、「QDF (Query Deserves Fressness)」の恩恵を受けられ可能性があります。Googleは、常に新鮮さに関するアルゴリズムを更新していますが、サイトの更新や新規コンテンツの追加がそのまま上位表示につながるわけではありません。
QDFは、ブログやサイトを頻繁に更新することで自動的に適用されて、ランキングを押し上げるものではありません。
》サイトのユーザー体験
〉モバイルのユーザー体験・ユーザビリティーがランキング要因として使用されることからみると、ユーザー体験の重要度は、より大きくなっていきそうです。
》レビュー・口コミ
〉Googleは、レビューや口コミをローカル検索やプレイス検索に活用しています。
》サイトの不具合
〉サイトメンテナンスやサーバーダウンによって、1週間以上サイトにアクセスできなくなったら、インデックスから削除されてしまう可能性が高いです。
2~3日間で復旧できれば、検索結果やインデックスに影響を与えないかもしれない。しかし、1週間から1か月かかる場合は、検索結果から削除されてしまうでしょう。
》IPアドレス
〉Googleは、サーバーの場所もコンテンツを把握するために使用しているので、自分の国のサーバーを利用することが無難といえるでしょう。
》サイト証明書
〉Googleは、HTTPSがランキングシグナルであることを明言しています。現在はとても小さい要因ですが、これから大きな要因となりうることを示唆しています。
このランキングの変更は、グローバルでクエリの 1% 未満にしか影響しませんが、これから長い期間をかけて強化していきます。
》サイトの信頼性
〉サイトの信頼性をはかる要因として、次のシグナルが使用されている可能性があります。
〉プライバシーポリシー、物理的な住所、フリーダイヤル、コピーライト表記、情報開示方針、再配布方針、About us、問合せページ、電話番号と住所、運営者の名前
》メタ情報の重複
〉タイトルタグやメタディスクリプションが重複している場合、フィルタリングされて検索結果に表示されないページが発生する可能性があります。
》モバイル端末への最適化
〉Googleは、2015年4月21日からスマートフォンの対応の有無を、モバイル検索時のランキング要因として使用することを発表しました。Googleは、以前からレスポンシブデザインを推奨しています。サイトがモバイルに対応しているかどうかを、モバイル フレンドリー テストで確認することができます。【追記】: 2015年11月1日より、モバイル検索からのユーザーに対して、アプリのダウンロードを促すインタースティシャル広告を設置しているサイトの評価を下げると発表しました。(モバイルフレンドリーではないと判断されます。)
Google では、4 月 21 日より、ウェブサイトがモバイル フレンドリーかどうかをランキング要素として使用し始めます。この変更は世界中の全言語のモバイル検索に影響を与え、Google の検索結果に大きな変化をもたらします。この変更によって、検索ユーザーは、クエリへの関連性が高く使用端末にも適した高品質な検索結果を見つけやすくなります。
》YouTube
〉YouTube動画を埋め込むと、SEO効果があるという噂が2008年にありました。人気のあるYouTube動画にリンクを貼ることは、素晴らしいコンテンツにリンクをする発リンクの効果を期待できるかもしれません。なお、YouTubeのSEOも上位表示には欠かすことができない重要な施策です。
》Googleウェブマスターツール・アナリティクスへの登録
〉2つのツールに登録することは、インデックスの促進に役立ちます。登録するだけで直接SEO効果を期待できるわけではありませんが、必要な情報をGoogleに伝えることができるという点からすると、ランキング要因に影響を与えているといってもいいでしょう。
》アフィリエイトプログラム
〉独自性のあるコンテンツをもたないアフィリエイトサイトは、ランキングが低くなる可能性があります。
商品アフィリエイト リンクを含むページで、商品の説明とレビューを元の販売者から直接コピーし、独自のコンテンツや付加価値を加えることなくそのまま掲載しているもの。
》ブラウジング履歴
〉Googleにログイン状態でのブラウジング履歴は、何らかのデータとして使用しているのではないかという噂があります。
》ユーザーの検索履歴
〉ユーザーの検索履歴やソーシャル状況などに応じて、検索結果が変わる可能性があります。いわゆるSPYW (Search Plus Your World)です。
Google Search, plus Your World はあなたの人間関係(ソーシャルグラフ)に基づいて検索結果を個別化するパーソナライズ検索です。ここでいう「人間関係」は、Google+ のサークルに基づきます。
》セーフサーチ
〉成人向けコンテンツなどを提供している場合、フィルタリングによって検索結果が除外される可能性があります。
》著作権
〉DMCA(デジタルミレニアム著作権法)侵害の申し立ての数が多いサイトの順位を下げるパイレーツアップデートは、2014年にさらに強化されました。
》ローカル検索
〉ユーザーがいる場所に応じて、異なる検索結果を表示するアルゴリズムがあります。日本では、通称ヴェニスアップデートが導入されていると予想されています。海外ではピジョンアップデートが導入されていますが、日本では導入されていないようです。
》トランザクショナル検索
〉決済や取引を目的とする検索の場合、通常のキーワード検索と異なる検索結果が表示される傾向にあります。
》Googleショッピング
〉キーワードよっては、検索結果にGoogleショッピングが表示されます。ECサイトによっては重要な要因です。
》画像検索結果
〉ナレッジグラフの一つとして、キーワードに対して画像の検索結果を表示することがあります。
》イースターエッグ
〉Googleには、たくさんの裏機能があります。ランキング要因とは関係なさそうですが。
ウェブページに関する要因
》タイトルタグにキーワード
〉タイトルタグのキーワードはとても重要です。内部対策において、最も優先度の高い施策といって過言ではないでしょう。適切なキーワード選定を行うことが重要です。
》タイトルタグの先頭付近にキーワード
〉2013年のMozの実験によると、タイトルタグの先頭付近にキーワードを配置することが上位表示に役立ちます。また、検索結果を見たユーザーがクリックしやすいとう傾向もあります。
》H1タグにキーワード
〉タイトルタグ同様に、H1タグにキーワードを配置することは重要です。WordPressのようなCMSを使用していると、タイトルタグとH1タグが同じになりますが、一部のテーマでは異なる場合もあるようです。確認してみてください。
》H2・H3・H4タグにキーワード
〉タイトルタグやH1タグほどではありませんが、関連性を示す要因となります。
》コンテンツ内にキーワード
〉コンテンツ内にキーワードを配置することはもちろんですが、キーワードの共起語を使用することが望ましいです。キーワードの関連用語は、Googleキーワードプランナーで検索することができます。
》コンテンツ内の先頭付近にキーワード
〉コンテンツの先頭から200文字以内に、キーワードを含ませることが効果的だとされています。
》補足コンテンツ
〉Google検索品質評価ガイドラインによると、役立つ補足コンテンツは、質を高めるだけでなくランキングを押し上げる要因にもなります。
》画像・動画
〉画像や動画などのマルチメディアコンテンツを活用することは、質を高める要因となり得ます。
》ページレイアウト
〉ページレイアウトアルゴリズムは、ユーザー体験を損ねているサイトの評価を下げます。サイト上部のスクロールしないで見える領域に、広告がたくさんある場合は要注意です。2014年に3度目の更新を実行しています。【追記】:2015年11月の検索品質評価ガイドラインでは、コンテンツを”front and center”に配置することが重視されています。Above the fold (スクロールしないで見ることができる範囲)にメインコンテンツを配置するべきです。
》文法の正しさ
〉綴りや文法の正しさは、ランキング要因に含まれていません。しかし、ユーザー体験に直結することからも、間接的に影響を与えていることは間違いありません。また、Googleは、評判の良いサイトほど綴りや文法が正しいという傾向を把握しています。
〉私たちがページの質を評価することに用いている200以上の要因には含まれていない。
》重複するコンテンツ
〉重複するコンテンツの内容によっては、ランキングの低下やインデックスの削除をまねく可能性があります。
〉Google でのランキングの操作やユーザーへの偽装を意図した重複コンテンツが表示される可能性が認識された場合も、Google では関係するサイトのインデックス登録とランキングに対して適切な調整を行います。その場合、該当するサイトはランキングが低下するか、Google インデックスから完全に削除されて検索結果に表示されなくなる可能性があります。
》サイト内の類似コンテンツ
〉サイト内に似た内容のコンテンツがたくさんある場合、サイトの評価が下がる可能性があります。
》rel=”canonical”
〉重複したコンテンツを対処する方法としては、rel=”canonical”で正規化することが望ましいです。
ウェブページで rel=canonical 属性 を指定することは、検索エンジンが 重複ページ の中からどのページをインデックスに登録するかを判断する上で重要な手がかりとなります。
》キーワードの語順
〉キーワードの語順は、完全に一致しているほうが関連性が高いと判断されます。ただし、ロングテールキーワードの場合は影響が少ないようです。
》キーワード密度
〉キーワード密度は、ランキングに影響しません。しかし、キーワードを不自然に詰め込みすぎるとマイナスに働きます。
》関連用語の組み合わせ
〉Latent Semantic Index(LSI)という技術は、Googleでは使用されていません。
》コンテンツの量
〉serpIQによると、コンテンツの量が多いほど上位表示されやすい傾向にあります。日本語の場合、4000文字以上が目安です。
》画像の最適化
〉画像の内容を伝えるためには、画像のファイル名、alt属性、画像周辺の文章を最適化することが重要です。
》メタディスクリプションにキーワード
〉以前ほど重要ではありませんが、スニペットのキーワードが太字表示されることからも、依然として影響を与えていることがわかります。
》ページの表示速度
〉ページの表示速度は、2012年から日本でもランキング要因となっています。すごく遅いとマイナスですが、早いとプラスになるわけではありません。ランキング要因としては小さなものですが、ユーザーエクスペリエンスに大きな影響を与えます。
》Chrome上の表示速度
〉Chromeブラウザ上での表示速度など、Chrome上でのユーザーの活動をランキング要因として使用しているという議論があります。しかし、2012年にマット・カッツ氏は、Chromeのデータはアルゴリズムに使用していないと明言しています。真実は?
》コンテンツ更新の新規性
〉2010年にカフェインを導入して以降、コンテンツの更新がいつ行われたのかということが少なからず影響を与えています。カフェインは、アルゴリズムのアップデートではなくインデックスの刷新でしたが、間接的にランキング要因に関係しています。
》コンテンツの更新頻度
〉Googleのジョン・ミューラー氏は、更新頻度は重要ではなく、質が重要であると明言しています。ただし、更新頻度が要因ではないとは言っていません。
》コンテンツの再編集
〉古いコンテンツを再編集して情報をアップデートすることは、Googleだけでなくユーザーにとっても好影響を与えます。
》人による編集
〉Googleは、自動生成コンテンツやスクレイピングなどのコンテンツファーム対策を行っています。人の手による編集かどうかを判断するための特許も取得しています。ランキング要因かどうかは不明です。
》情報源
〉情報源や参照先を明確にすることは、質を高める要因となりそうです。ソーシャルシグナルに関する特許では、情報源に関することが要因が多いので、通常検索でも使用されていると考えるのが自然です。
》ニューストピック
〉Googleニュースに登録されていないサイトのコンテンツでも、ユニバーサル検索結果に表示されることがあります。
》リストタグ
〉リスト構造で書かれた箇条書きは、Googleに重要なキーワードを伝えることに役立ちます。箇条書きは、ユーザーにとってもわかりやすい構成です。
》発リンク
〉「質の高いサイトは、質の高いサイトへリンクする」という考えから、質の高いサイトへリンクすることは、信頼性の要因を高める可能性があります。